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理解していただくための情報を提供することを目的として作成しています。

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検査で学ぶ。お医者さんとのコミュニケーション
Part 1.医師による診察

監修

杏林大学医学部 腎臓・リウマチ膠原病内科 准教授 岸本暢将 先生

関節リウマチの初診の流れ

Part 1.医師による診察
Part 2.関節リウマチの検査
Part 3.診察と検査の結果を踏まえて診断

関節リウマチは、全身のさまざまな関節に痛みや腫れをもたらす病気です。朝、起きたときに関節を動かしにくい(こわばる)、手や足の関節が腫れている、このような状態があるようでしたら、早めに病院で先生に相談しましょう。症状が軽いうちに適切な治療を開始することが重要です。

◆受付

まず、予約・受診時に受付のスタッフに「関節リウマチではないかと気になったので受診したい」と伝えましょう。受付に保険証や診察券を提出するタイミングで、紹介状があれば一緒に出してください。 問診票が渡されるので、できる限り詳しく記入してください。この問診票に書いたことをもとに医師が詳しく問診をしますので、自分の症状をなるべく正確に伝えることが大事です。

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◆問診

待合室でしばらく待つと、診察室に呼ばれます。医師が問診票の記載内容を参考にしながら、診断に必要な情報を詳しくお伺いしますので、正直に答えてください。

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◆触診

症状のある関節を見たり、触ったりして状態を確かめます(視診・触診)。自覚症状がなくても、関節リウマチで症状が出やすい手や足以外の部位も念のため確認します。また、関節リウマチと似ている別の病気、関係が深い病気で出やすい症状についてもチェックします。

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「関節リウマチかも」と思ったら、どこに受診すればいい?

かかりつけ医(あなたのことを普段からよく知っている身近な医師)がいれば、まずはそこを受診してください。あなたの心配や疑問について親身に対応してくれますし、必要に応じて適切な医師への紹介状を書いてくれます。紹介状があると医療情報の受け渡しがスムーズになるのでオススメです。
また、リウマチの専門医を自分で調べて、直接受診する方法もあります。 ただし、紹介状なしで大きな病院にかかると追加料金が発生することがあります。リウマチ科や整形外科のクリニック(診療所)がお近くにあれば、最初はそこにかかるといいでしょう。

 

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受診する前に、どんなことを準備しておけばいいの?

以下のようなことを事前に整理してから受診するとスムーズです。

◆ 気になる症状について
 どんな症状がどの場所に出た?
 症状があらわれたのはいつごろ?
 その症状はどのくらい続いている?
 症状に気づいたきっかけは?

◆ これまでにかかった病気(病歴)について

 大きな病気にかかったことはある?(何をいつごろ)
 外科手術を受けたことがある?
 現在治療している病気はある?
 服用している薬(漢方薬も含む)はある?
 薬や食べ物などへのアレルギーはある?
 妊娠・出産したことはある?

◆ その他
家族にリウマチや膠原病を患った人はいる?
家族に結核を患った人はいる?
飲酒や喫煙はする?(どのくらい)
健康食品やサプリメントを使っている?
ペットを飼っている?

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手の関節が腫れていて、
問診票に書き込むのが大変なんだけど…。

気兼ねなく受付にその旨を仰ってください。看護師などのスタッフが聞き取って代筆するなど、負担のかからない方法をご提案します。また、付き添いの方に代わりに書いてもらったり、事前にご家族などに書いてもらったメモを提出いただいたりする形でも結構です。

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どんな服装で行けばいいでしょうか?

関節リウマチでは様々な関節に症状が起こります。手だけでなく足の関節(膝や足の甲)も拝見したり、首元(甲状腺)などの触診も行ったりすることがあるため、長いストッキングなどは避け、動きやすく脱ぎ着しやすい服装でお越しください。